2016年 09月 29日
世界一の贈りもの
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「適当に見つけたものを贈りたくないのよ。」
「もうなんでも持ってらっしゃる方なの。」
「見たことある、誰かと同じっていうのはいやなの。」
「せっかく贈るプレゼントは、相手がわーって感動するくらいのものでないと。」
特にこの半年ほど、
お客様から多くいただく、これらの言葉。
あちこちのギフトショップやデパートをはじめとする
いろんなお店を回られて
その方にとってピンとくるものがなくて
一縷の期待を寄せて
メイフェアフラワーズのドアを開けてくださったお客様の
心からの声です。
そういえば、この夏イギリスの片田舎で偶然見つけた
すごく素敵なオーガニック食品を扱うファームショップ。
わー、イギリスらしくてお土産にとってもすてき!と
感動ひとしきりでいろいろ買い物をして帰国したけれど
そのお店はすでに東京に出店していて(知らなかった・・)
なんとなく残念な気持ちになった私。
(さらにそのお店は既に閉店していてまたもや残念な気持ちに)
東京というところは
世界中のいろんな素敵なものがもうほとんど集まっていると言っても過言でなく
みんな目が肥えていて、そして知っている。
そういった観点から人を驚かせ喜ばせたり、
見たことない、「世界でたった一つのかけがえのない物」を探すことがとても難しくなっているのかもしれない。
「相手がわーっと感動するくらいの一点もの」
わたしの結論は
贈る人が贈る相手のために心を込めて「手作り」したもの。
これにかなうものがないと思う。
(だからわたしは、誰でも自分で手作りできることを目標に、
レッスンを生業の軸としているのだけれども)
だけども、時間的、物理的に難しくてできない理由があるとき
贈る方の手のかわりに私がなり、
贈る方の気持ちを形に変える役割が
ギフトフラワーにおける、私に担える仕事だと感じている。
「四季を感じていただきたくて。ご自身でもお花をなさる方なので」
とご注文いただいたのは
季節ごとに花を一部入れ替えられるようになっている
アーティフィシャルのアレンジ。
何度も足を運んで下さり、
花合わせのひとつひとつにそれはそれは心を込めて
花の完成まで見届けてくださいました。
人生の大先輩であるお客様から
贈りもののなんたるか
人の有り様のなんたるかを
教えていただき
また気持ちが引き締まる思いです。
by mayfairflowers
| 2016-09-29 10:27
| ギフト