2018年 03月 02日
巣立ちの時
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Tさんが、
初めて教室を訪れてくださったのは
確か2005年。
まだ教室始めて間もなく、
自宅でレッスンをしていたころ。
バリバリのキャリアウーマンで
とってもおしゃれで
旅行やパーティーや
いつもワクワクする楽しいことをエンジョイしている
初めて教室を訪れてくださったのは
確か2005年。
まだ教室始めて間もなく、
自宅でレッスンをしていたころ。
バリバリのキャリアウーマンで
とってもおしゃれで
旅行やパーティーや
いつもワクワクする楽しいことをエンジョイしている
人生を楽しむ達人、
キラキラした素敵ママさん。
私も子供もTさん母子と歳が近く、
同郷と言うこともあり
お花の事だけでなく
子育てや趣味のことについて語り合ったり
ときにはお酒を飲みながら
他愛もない話に花を咲かせたり、
悩みを分かちあったり。
キラキラした素敵ママさん。
私も子供もTさん母子と歳が近く、
同郷と言うこともあり
お花の事だけでなく
子育てや趣味のことについて語り合ったり
ときにはお酒を飲みながら
他愛もない話に花を咲かせたり、
悩みを分かちあったり。
思い起こせば(途中数年ブランクはありますが)
13年もお付き合いが続いていることを
本当にありがたく思っています。
最初教室に来てくださったときのこと、
始めてお作りになったアレンジのデザイン、
いまでもはっきり覚えています。
「会社のデスクに小さなプリザーブドのアレンジを飾りたい。
お花が大好きなので、仕事中も癒されたいんです。」
とおっしゃり、
お好きな小さな花たちをさわさわとたくさん寄せた
柔らかなアレンジをお作りになりました。
結構な年月がたっているのに、あのころから一つも変わっていないのは、
いつもお花を作り終えた後、
「あーーー!!!今日も楽しかったーーーー☆☆☆」
と最高の笑顔を見せてくださること。
作った花は折に触れ、わざわざ会社に持参され、
共有スペースやご自身のデスクに飾ったり、
お友達などにプレゼントされ、
花生活を心底たのしんでいらっしゃいました。
心の底から花がお好きなんだなと、
わたしもその笑顔を拝見するたびに
幸せな気分にさせてもらえてきました。
最初は趣味として
大好きな花に触れ、癒される生活を楽しんでくださっていたTさんですが
しばらくしてある日、一本の電話をいただいて。
「もっとアカデミックに学びたいんです!」
きらきらした張りのあるその声は
今でも耳に残っています。
突然の宣言だったので
本当に驚きましたが
その日から、Tさんはさらに深く花と向き合うようになります。
「アカデミックに」となったとき、
まずは一般的な基礎からはじめるのが普通です。
「自分」が「好き」な花を「好きなように」組み合わせて自由に作るのではなく、
「人から見てどう見えるか」「あらゆるTPOに合わせられるか」といったような視点をもって
社会生活で言えば、義務教育のような広範囲な地道な知識と技術の習得を
まずはプリザーブドのディプロマ取得という形でとってくださいました。
お仕事中お昼休みに
試験のためのワイヤリング練習をされるなど、
本当は繰り返し同じ作業をすることや同じ作品を何度も練習することは
特にお好きでないはずなのに、
きちんと花のことを勉強したいという初心を貫く努力家でいらっしゃるということを
この時知りました。
プリザーブドフラワーの資格取得後は
デパートに商品を出品される活動をされています。
その後、生花やアーティフィシャルのことも知りたい!と
持ち前の好奇心でそれぞれ専門のコースを学ばれました。
特に生花の資格は
他の資格と違って3級、2級、1級とグレードがあり、
それぞれ学ぶべき内容が多く濃く、
本当にたくさんの時間を費やさなければならず、
1級まで至らないことも多々あるのですが、
これも忘れもしない、ある2級のレッスン終わり、
エントランスでお見送りする私に
颯爽と自転車にまたがりながら、
「わたし、来年の今頃は1級を学んでいるようになりますから!」
と、また張りのある声で宣言され(2度目!)、
またきらきらした瞳で自転車をこぎだしていかれる姿が
目に焼きついています。
そしてそれも有限実行。
まもなく受験される、生花の最上級のテストを終えられたら
わたしがTさんにお伝えできることはおしまいになります。
つい最近、Tさんからいただいたメールは
3度目の宣言でした。
今の仕事のこと、これからの展望、
自分自身本当にやりたいことが何なのか。
これからやっていきたいことについて、
熱くて透き通った文章がありました。
面と向かわずとも、
Tさんの瞳はやはり輝き、張りのあるいつものきらきらした声が
想像できるようで本当にうれしく、涙が出そうでした。
たぶん・・・
最後のこの宣言をするのに、
かなり悩んだはずだと思います。
最初の二つの宣言も、
相当ハードルの高いものだと思いますが、
最後のこの宣言は
これからのTさんの人生が相当変わることを予感させているから。。
でもわたしは、
Tさんが歩まれる道を自ら決められ、
その道をこれまで以上に謳歌し、
幸せな日々を過ごされる事を、誰よりも揺ぎ無く信じています。
なぜならこれまでも
決めたこと、宣言されてきたことを
全部やり遂げられているから。
やり遂げる中で、
あんなに難しかった花束も、
本当に美しく、
今ではアカデミックの範疇をこえて、
Tさんらしく、束ねられるようになっていることを
わたしはこの目で見てきたから。
「あーーーー!!!たのしかった☆☆☆」
これからTさんがどんな場所でどんなことをしていても
きっとこの声が響き渡るに違いありません♪
心からのエールを。
さて、試験までの残り、
精一杯レッスンさせていただきますね。
by mayfairflowers
| 2018-03-02 11:01