心を継続させるということ
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小学生の娘が心身統一合氣道を習っているのですが、
毎回、稽古の最初の5分ほど、
先生のお話があるんです。
そのお話っていうのが
すっごくおもしろくて。
ある日のお話は
人間というのは
まさに宇宙の一部であるということ。
そもそも
人間の祖先は猿だといわれているけれど、
もっとさかのぼれば魚類であり、
微生物であり。
そもそも地球が生まれた時には生物はいなかったけれども、
生まれた時から長い歳月をかけて微生物が生まれた。
その微生物は紛れもなく
地球そのものから生れ出たものであると。
そしてその地球とはといえば、
宇宙に散らばった、ちりのような分子が何かの拍子に
固まってできたもので
そう考えるに人間とは
宇宙と元を同じくするものであって
天地(宇宙)と自分の心身を一体化(統一)することによって
氣が整うという考え方を教えていただいたのでした。
そして、その続きもさらに興味深い考え方だなと思ったのですが、
宇宙というのは終わりなきもの、
一つの惑星が死滅しても
また一つの惑星が生まれ、
永遠に続く、途切れのないもの。
だから宇宙と心身を統一する人間もまた
氣を途切れさせることのないよう、
常に氣を継続させるべきである、という考え方。
先生のお話をかなり意訳してしまっているかもしれません。
完全に聞き取れていなかったらごめんなさい。
でも、子供にもわかるように
かみ砕いて教えてくださいました。
心身統一合氣道的には
例えばお休みごとや、大きなイベントが終わった後に体調を崩してしまう人は
お休みに入ったり、イベントが終わったとたん、
ふっとゆるんで
「氣が切れた」状態になるからだとされています。
そうならないために、
お休みに入る前に
休み明けの予定をあらかじめ確認して
頭に入れておくだけでも
ずいぶん違うといいます。
自分自身、思い当たる節もあり、
なるほど!と、大きく頷いてしまいました。
さて、今月は
日本プリザーブドフラワー協会のディプロマテストがあります。
ここメイフェアフラワーズも試験会場になっています。
受験される方はまさに
今追い込み練習にまい進していらっしゃることと思います。
目の前のやるべき課題はもちろん今一番大切なことですが
それをなぜやっているのか、
テストが終わったらどうしていきたいのか
常に心にとめて臨んでいただくことで
受験後も気持ちが途切れることなく
花人生という継続していく流れに
乗って行けるのではないでしょうか。
試験は一連の進化の流れの中の
ほんの一部分にすぎないのです。
試験に合格したら
ぽん!とレベルがジャンプアップするものでもなく
後の進化の流れが楽ちんになる免罪符をもらえるわけでもありません。
だけれども
試験のための勉強や練習は
小中学校の義務教育のように
広く浅く、偏りなく
間違いなく成熟していくために必要な基礎栄養となるもので
その基礎をベースとして将来、
それぞれの個性・独創性の芽を育むための
種をまくような時期ととらえていただき
試験の後もしっかりと水をやり肥料をやり
育み続けていただきたいのです。
試験は決して特別な大事ではなく、
むしろ今から大切に思うべきことがらというのは
将来、お客様となる人の
ウェディングブーケや記念日の花や、
お別れの花や慰めの花を
作るとき。
そのシーンをどれだけ想像できるかが
今の練習の量と質をどれだけ上げられるかにかかわってくるんじゃないかなと思います。
試験をつらい練習が付きまとうだけのものに、
もしできるならせずに
どうか気を切らさず、前向きに
将来のあなたの花を待っている人のために。
応援しています。
苦手とおっしゃるかわいい雰囲気の組み合わせに
前向きに挑戦してくださいました♪